ハローワークの使い方を完全解説!求人紹介から失業保険の給付まで

ハローワークの使い方を完全解説!求人紹介から失業保険の給付まで

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厚生労働省が管轄しているハローワークでは、失業者に対して色々なサービスを行っています。失業保険の手続きをする場所なので、利用したことがある人も多いでしょう。

 

求人情報の紹介や転職するためのカウンセリングなどを無料で受けることができるので、転職活動時には心強い存在です。現在、仕事をしている人でも利用できるので、転職を考えているなら相談しに行きましょう。

 

ここでは、ハローワークの使い方について紹介します。

 

ハローワークの使い方を完全解説!求人紹介から失業保険の給付まで

 

ハローワークってどんなところ?

 

ハローワークとは、求職者に仕事を紹介してくれる公的機関です。各自治体に設置されており、アルバイトから正社員まで幅広い求人情報を取り揃えていますね。

 

他にも、失業保険の受給申請や職業訓練なども受けられ、失業者に対する総合的なサービスを展開しています。これらは、原則無料で受けることができるので、使わないと損だと思いますよ。

 

営業時間は、平日8時30分〜17時15分が基本です。場所によっては、土曜日も営業していたり、19時までのところもありますね。

 

 

具体的なサービス内容は、次の通りとなっています。

 

 

求人検索

 

ハローワークに登録された求人情報を、専用の端末から検索することができます。条件を指定して検索すれば、それに該当する求人の一覧が表示されるわけです。かなりの企業が登録されていますから、自分に合った求人を見つけることができるでしょう。

 

また、インターネットなどでも見れますから、自宅に居ながら求人を調べることができるわけです。なので、子育て中のシングルマザーなどに人気があります。

 

ただし、ハローワーク内のパソコンでしか表示されない求人も多いですから、マメにハローワークに足を運んで検索する方が良いですね。

 

 

職業紹介

 

自分の条件にある求人が見つかったら、担当者が企業に連絡をして面接の日時などを設定してくれます。自分から企業に連絡するのは緊張しますから、こういった対応をしてもらえるのはありがたいでしょう。

 

また、個別に紹介状を書いてもらえますから、内定をもらえる確率はグンとアップします。独自に転職活動をするよりも有利になることが多いので、ハローワークを利用する価値はありますよ。

 

 

カウンセリング

 

転職活動をするうえで、悩み相談などのカウンセリングを受けることができます。将来のキャリアについての不安や仕事に対する疑問など、気になることは何でも相談してみてください。

 

また、臨床心理士による心理カウンセリングを受けられるところもあるので、精神的に病んでしまっている人のケアも行ってくれます。

 

履歴書や職務経歴書のチェックなどもしてくれますから、採用率がアップするかもしれません。

 

 

職業訓練

 

ハローワークと提携する職業訓練校で、仕事において必要なスキルを身に付けることができます。講座内容は多岐にわたっており、金属加工や電気設備、住宅リフォーム、介護や医療事務、パソコンなどですね。

 

自分の興味や適性を考えて、必要な講座を受講することができるわけです。基本的には無料ですが、講座によっては自己負担が必要になるかもしれません。

 

 

ただ、月額10万円までの「職業訓練受講給付金」という制度もあるので、給付金を受け取ることも可能です。給付の条件としては、次のようになります。

 

  • 世帯収入が一定以下であること
  • 居住地以外の不動産資産がないこと
  • 雇用保険の受給資格がないこと

 

他にも条件があるようなので、詳しくはハローワークの事務員に聞いてみてください。

 

 

失業保険の受給申請

 

前の会社を退職したのであれば、失業保険を受給することができます。その申請もハローワークで扱っているので、早目に手続きをしておきましょう。以前の職場から「離職票」と「雇用保険被保険者証」を受け取って、それを提出してください。

 

ただし、自己都合退職の場合、退職後3か月間は失業保険を受け取ることができません。すぐに手続きをしても、4カ月目以降からの給付となります。一方、会社都合退職の場合だと、手続きの翌月から給付を受けることができますね。

 

給付期間は退職日から1年間ですから、できる限り早急に手続きをすることをおススメします。

 

 

ハローワークで仕事を探すときの流れ

 

初めてハローワークを利用する人だと、何をすればいいのか全く分かりませんよね。不安な要素も多いでしょうから、簡単な流れを理解しておいてください。

 

具体的には、以下のような流れとなります。

 

  1. 求職者の登録をしてハローワークカードをもらう(初回のみ)
  2. 館内のパソコンを使って求人を検索する
  3. 気になる求人があれば窓口で相談する
  4. 窓口から企業へ連絡してもらって面接日を決定する
  5. 紹介状を作成してもらい面接へ向かう

 

 

求職者の登録をしてハローワークカードをもらう(初回のみ)

 

まずは、最寄のハローワークへ行きましょう。求人情報を調べる場合、「求職申込書」という書類に記入しないといけません。自分の住所や氏名、職歴や資格、希望条件などを細かく記入して、窓口へ提出しましょう。

 

ここで記載したものが、あなたの基本情報となるので詳しく書くようにしてください。

 

すると、ハローワークカードがもらえます。これを持っていると、全国のハローワークでサービスを受けることができます。

 

 

館内のパソコンを使って求人を検索する

 

自分の希望する条件を指定して、求人を検索することができます。ただ、条件を指定しすぎると、情報量が少なくなってしまうので注意してください。ある程度ゆるい条件で検索してから、絞り込んでいくのがコツですね。

 

ポイントとしては、実年齢よりも下の年齢で検索するのがおススメです。年齢制限を設けている企業は多いですが、経験があれば年齢は不問である場合があります。若い未経験者よりもスキルのある人の方が、企業としては欲しい人材だからです。

 

なので、自分の年齢で良い求人がないのであれば、年齢条件を下げて検索をしてみてください。ただし、アピールできるスキルがある場合に限ります。未経験で年齢をオーバーしていても、ほとんど見込みは無いので注意してください。

 

 

気になる求人があれば窓口で相談する

 

パソコンで気になる求人を見つけたら、「印刷」ボタンを押せばプリントアウトすることができます。それを持って、受付に提出しましょう。そこで、カウンセラーと面談をして、その求人について詳しく聞くことができます。

 

気になることがあれば、遠慮せずにどんどん質問をしてください。特に、その企業の内情や求められるスキル、現在の応募数などは、絶対に聞いておくべきです。

 

そして、自分の過去の職歴やスキルなどを説明して、アピールすることも大切ですね。求人企業に貢献できることを証明すれば、カウンセラーが推薦状を書いてくれるので内定の可能性は高まります。

 

 

窓口から企業へ連絡してもらって面接日を決定する

 

応募の意思が固まったら、窓口から企業へ連絡して面接のアポを取ってくれます。面談であなたのスキルなどを把握していますから、求人企業の採用担当にアピールしてくれるわけです。

 

面接の日時が決まれば紹介状を書いてくれるので、それを持って求人企業へ行きましょう。紹介状がないと面接を受けられませんから、忘れずに受け取るようにしてください。

 

この紹介状を作成してもらっておけば、入社後に募集要項と大きく異なっていたりした場合に、ハローワークに対応してもらうことができます。

 

 

女性向けのハローワークもある

 

最近では離婚が当たり前になっているので、シングルマザーも増えてきました。小さな子供がいると、満足に転職活動が行えない場合もあります。そのために、女性向けのハローワークなども存在していますね。

 

キッズコーナーや授乳室などが用意されていて、子連れでも利用しやすく工夫されています。さらに、育児と仕事を両立させるためのアドバイスや適職診断などのカウンセリングなどを受けることもできるわけです。

 

また、子供がいなくても、女性であれば誰でも利用できます。カウンセラーも女性が多いので、女性ならではの悩みの相談を受けられますよ。

 

 

カラ求人には気を付ける

 

カラ求人とは、採用する気がないのに掲載されている求人のことです。こういった求人に応募しても、まず落とされてしまうので時間の無駄になってしまいます。

 

ハローワークには求人数のノルマがあるので、企業に無理を言って求人を載せている場合があるからですね。もしくは、基本的には採用しないが、良い人材が来た時だけ取りたいという企業もいます。

 

求人票の情報が少なすぎたり、常に求人を出し続けている企業は怪しいですから、避けるようにしてください。

 

 

 

以上のように、ハローワークを利用するメリットは、すごく多いです。すべてのサービスが無料ですから、積極的に活用するようにしましょう。


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