未経験の職種への転職について

未経験の職種を希望する

このエントリーをはてなブックマークに追加  

転職をする際に、全く未経験の職種を希望する人がいます。心機一転で、新しいことに挑戦したいという気持ちで応募するんでしょう。本気で自分が挑戦したいと思うのなら良いのですが、何となく選んだのであれば要注意だといえますね。

 

中途採用は新卒と違って、最初から教育をするほどの時間がありません。企業としても経験者を採用したいと思っていますから、未経験で応募したとしても弾かれる可能性が高いです。よほどの強い意識を持って臨まないと、苦労することになるでしょう。

 

ここでは、未経験の職種へ転職する際の注意点を紹介します。

 

企業は即戦力を求めている

 

中途採用で募集をかける際に、企業は通常、即戦力で活躍できる人材を集めます。

 

新卒であれば全てが未経験者ですから、時間をかけて教育を行うことが必要です。一方、中途採用の場合だと、欠員補充などが募集の理由となることが多いので、すぐに活躍してくれないと困るわけです。だから、未経験での応募であれば、敬遠されてしまうことがあります。

 

特に、30代以降での転職であれば、専門スキルを持っていることが必須です。以前の職場での実績を買われて採用となることが多いので、何かしらの実績を持っていないといけません。なので、未経験での中途採用は、かなり厳しいと思っておいてください。

 

 

どうしても異業種へ挑戦したいのであれば、今までの経験を上手くアピールできるように意識しましょう。違う畑のスキルでも会社に貢献できることが証明できれば、内定をもらえるチャンスは大いにあります。

 

たとえば、接客業から商品企画の職種への転職の場合だと、以下のようなアピールが考えられます。

 

「前職は接客業をしていたので、お客様のニーズを読み取る能力には自信があります。この能力は、御社の商品開発にも生かせると考えています。」

 

このようなアピールであれば、採用するメリットがあると思われるかもしれません。

 

全くの異業種であったとしても、共通して使えるスキルがあるわけですね。そこを前面に押し出して、即戦力として役に立つと思ってもらえるように意識してください。

 

 

「未経験可」の求人は甘くない

 

求人情報を見ていると、「未経験可」と記載されているものがありますよね。自分が希望する職種で未経験可の求人があるなら、すぐに飛びつきたくなるでしょう。でも、思っているほど、簡単に内定はもらえない可能性があります。

 

なぜなら、未経験可の求人には大量の応募が集まるからです。多くのライバルの中から勝ち残らないといけないので、競争率が異常に激しいということですね。

 

 

しかも、未経験可と記載されている求人でも経験者が応募してくれば、企業はそちらを優先して採用します。経験者の方が教育コストが掛かりませんから、企業としては重宝されるわけです。

 

そもそも、企業が未経験可の求人を出すのは、たくさんの応募を集めたいからです。経験者だけを募集しても、数が少ないので誰も集まらないリスクがあります。それを避けるために、「未経験可」という内容で求人を出しているんですね。つまり、未経験者が採用されるには、かなり狭き門だといえるでしょう。

 

周りの応募者と差をつけるために、一貫性のある転職理由などを伝える必要があります。先述の通り、前職でのスキルをアピールして、未経験でも価値があると思ってもらえるように工夫をしてください。

 

 

 

以上、未経験で転職することのリスクを紹介しました。

 

基本的には、同じ業種での転職が望ましいですね。その方がキャリアを積み上げやすいですし、将来に繋がるはずです。何も考えずに未経験の職種へ進もうとすれば、失敗をする可能性が非常に高くなります。


このエントリーをはてなブックマークに追加