転職回数が多くても不利にならない理由とは?

転職回数が多くても不利にならない理由とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加  

転職回数が多いと不利になると、昔から言われていますよね。これって、本当でしょうか?確かに、企業からすると仕事が長続きしない人は敬遠される傾向にあります。せっかくコストをかけて人材を集めているのに、すぐに辞められたら困りますから。

 

でも、実際のところ、転職の回数はあまり関係ありません。ちゃんとしたキャリアを積んでいる人であれば、転職を繰り返していても経験値が豊富だとみなされます。なので、転職回数が有利に働く場合もあるわけです。

 

ここでは、転職回数について詳しく掘り下げていきます。

 

転職理由が多くても採用される人の特徴

 

どんな転職理由なのか?

 

転職に関して問われるのが、「なぜ転職するのか」ということです。その理由がネガティブなものであったなら、1回目の転職でも失敗する可能性が高いです。でも、やむを得ない事情やポジティブな理由なのであれば、回数は問題ではありません。

 

ネガティブな転職理由
  • 人間関係によるもの
  • 仕事が辛かった
  • 給料が安かった
  • 仕事が面白くない
  • 明確な理由が無い

 

ポジティブな転職理由
  • 新しい技術を身に付けたい
  • もっと自分のスキルを活かしたい
  • ワンランク上のステージへ上がりたい

 

 

以上のように、前向きに転職を考えているなら、向上心があって企業も高評価をしてくれます。なので、自分がなぜ辞めるのかということを、見つめなおしてみてください。

 

 

キャリアを積み重ねているか?

 

転職を繰り返す中で、一貫性が無ければ企業から評価されません。たとえば、パチンコ屋の店員⇒トラックの運転手⇒ベンダーの営業⇒ホテル従業員などのような職歴ですね。これだと、職種が全てバラバラなので、その場の思いつきで転職している人だと思われます。

 

しかし、IT系の営業⇒WEBデザイナー⇒WEBディレクター⇒ITコンサルといった職歴なら、特定の業界で順調にキャリアアップしていると評価されます。持っているスキルの専門性もアピールすることができるので、一貫性のある職歴を持っていることは大切です。

 

 

企業のメリットはあるのか?

 

企業もお金を出して人を雇うわけですから、メリットが無いと採用しません。なので、「私を採用すると、こんなメリットがありますよ!」ということを伝えなければ、採用されるのは難しいということです。

 

専門的な知識やスキルを持っていれば、転職回数が多くても不利にはなりません。なので、自分のキャリアをいかにアピールするかが、転職の成功を左右します。ですから、転職回数を気にするのではなくて、自分の持っているスキルや知識を効果的に伝える工夫をしましょう。

 

そうすれば、きっと満足のいく転職ができるはずです。

 

 

人事担当者から聞いた転職回数のホンネとは?

 

私の知り合いに、中小企業の人事担当者がいます。その方から、転職回数が多い人をどう思っているのかを聞いてみました。

 

 

転職回数が多くても採用したい人物像

 

転職回数については、20代で3回以上・30代で5回以上であれば多いとみなされるようです。

 

ただし、それぞれの就業期間が2年以上ある場合には、「業務経験が豊富な人材」という評価を受けることができます。中途採用はスキルや経験が重要視されるので、転職回数が豊富なことでプラス評価されることもあるわけですね。

 

一方、半年未満で退職してしまっているなら、「飽きっぽくて継続力が無い」とみなされる可能性が高いです。ですから、短期間で転職を繰り返している人は、納得できる退職理由を説明できることが大切だといえます。

 

 

人事担当者が採用を決めるポイントとしては、以下の通りです。

 

  • 過去の職歴から得たスキルを自信を持ってアピールできる
  • 志望動機に熱意が感じられる

 

やはり、今までの職業経験から、何を学んできたかが大切なようです。転職活動において自分は商品ですから、買ってもらうためにはスキルの高さを示さなくてはいけません。

 

また、「Webマーケティングについての知識を深めたい」など、明確な目的意識を持って志望した人も評価が高くなります。面接において熱意をアピールすることができれば、転職回数が多くても問題なく内定をもらえるでしょう。

 

 

効果的な職務経歴書の書き方

 

転職回数が多い場合には、職務経歴書の書き方に工夫をしなくてはいけません。以下を参考にして、過去の職歴を効果的にアピールできるようにしましょう。

 

 

仕事で試行錯誤した点や実績などを書く

 

転職回数が多いことによるアピールポイントは、「経験値の高さ」となります。なので、これまでの経験の中で、自分なりに試行錯誤したエピソードであったり、成果や実績を具体的な数値で示してください。そうすれば、書類選考でも採用担当者の目を引きつけることができるでしょう。

 

そして、時系列で実績を記入することで、ステップアップしてきたことを示すことも大切ですね。仕事によって学びを得て成長することができる人は、どんな現場でも高く評価されます。

 

 

一貫したキャリアをアピールする

 

先述の通り、一貫したキャリアを持っていることで、専門性の高さをアピールすることができます。中途採用では即戦力が求められますから、一貫性の高いキャリアを持っていることは強力な武器となるはずです。

 

色々な業界を渡り歩いているなら、その中で共通して役に立ったスキルを強調してください。どんな業界でも通用するスキルを持っていれば、汎用性の高い人間として高い評価を受けることができるはずです。

 

 

貢献できることを具体的に示す

 

こちらも先述しましたが、企業は何かしらのメリットが無いと採用しません。そのため、自分が会社に対して貢献できることを、分かりやすく伝えるようにしましょう。具体的な実績や成果を提示してから、「必ず御社のお役に立てます」とアピールするわけです。

 

なので、その会社の商品やサービスの研究も必須ですね。応募企業についての知識を深めるほど、自分のスキルで貢献できる箇所が見えてきます。

 

 

 

以上、転職回数が多くても不利にならない理由を紹介しました。

 

転職回数はマイナス要因になりやすいですが、上手く活用することでプラスに変えることもできます。経験の豊富さは立派な武器となるので、それを生かせるように工夫しましょう。


このエントリーをはてなブックマークに追加