外資系企業の特徴とは?リストラなどのデメリットを理解しよう。
ツイート最近は、若者の間で外資系企業で働きたいという人が増えているようです。外資系と聞くと、何となくカッコ良いですよね。確かに、憧れる気持ちも分かります。自分の能力次第で出世することができますし、高い報酬を得ることもできます。
すごくメリットが多いように感じますけど、実際にはどうなんでしょうか?外資系に勤める友人から聞いたことがありますが、良いことばかりではないようです。
憧れだけで外資系に転職して失敗しないように、デメリットなども理解しておきましょう。
外資系企業の魅力とは?
外資系と言えば、ものすごいエリートというイメージがありますよね。六本木や赤坂、虎の門などの一等地にオフィスがありますから、その辺のビジネスマンを見ているとエリートって感じがします。実際、外資系企業には、色々なメリットがありそうです。
ダイバーシティ
外資系企業では、色々な国籍の人が働いています。なので、それぞれの多様性を認める文化が根付いていて、個人をしっかりと尊重してくれます。だから、かなり自由度の高い働き方をすることができます。
国籍や人種、宗教や性別などで差別されることはありませんので、かなり風通しの良い雰囲気の環境です。日本企業のような息苦しさは少ないでしょうから、働きやすいと思います。
成果主義
基本的に、外資系では年功序列という考え方はありません。キャリアの浅い若者であっても、結果を出す人はちゃんと評価してくれます。だから、スピード出世をして高額の報酬を得ている若者も多いです。
実力がある人材であれば、正当な評価が得られますから満足度が高いでしょうね。
グローバルな交流
外資系企業のオフィスには、色々な国籍の人が働いていますから、多くの文化に触れることができます。なので、自分の世界観を広げることになり、学べることも多いでしょう。自分の価値観も大きく変わるはずです。
外資系企業のデメリットとは?
リストラされるかも
外資系の最大のデメリットとしては、雇用が不安定ということですね。日本のように終身雇用の概念がありませんから、使えない人材はあっさりとクビになってしまいます。
これは、成果主義の裏返しですね。実力のある人はどんどん評価されていきますが、結果を出せない人は辞めるしかありません。実力重視のシビアな世界だといえます。だから、人材の入れ替わりが激しくて、常にリストラの不安に悩まなければいけません。
また、業績不振になると、日本市場からの撤退の可能性もあります。すると、日本のオフィス自体が無くなってしまうわけですから、強制的に解雇となってしまいます。すごくリスキーですよね。なので、安定を求めているような人には、外資系は向いていないです。
上司の意見が絶対
外資系企業だと、直属の上司が人事権を持っていることがほとんどです。つまり、上司の裁量次第で、自分の出世やリストラが決まってしまうわけですね。日本企業だと人事担当者が決定することでも、外資系だと現場で決められてしまいます。
ですから、上司に嫌われないために、和を乱すようなことは避けなくてはいけません。個人主義で自由なイメージがある外資系ですが、あまりに身勝手な行動をすると上司に目を付けられてしまうので気を付けましょう。
自己管理が非常に大切
外資系では国内企業のように、社員全員が同じ時間に出社したり退社したりといったことがありません。目標とされた結果を出せるのであれば、出社時間などは自由であることが多いですね。
これはメリットだと思いがちですが、実際にやってみると大変です。能力が高い人なら良いですが、思うように成果が出ない場合には休みなく働かなくてはいけません。長時間労働が必要になってしまって、時間に追われる毎日を過ごすハメになるわけですね。
また、誰かが目標を管理してくれるわけではないので、全ての行動を自分で決めなくてはいけません。自分自身のマネジメント能力が必要ですから、自発的に頑張れない人には向いていないでしょう。
福利厚生が整っていない
年俸制の給料体系であることが多いので、各種の手当が支給されません。住宅補助や退職金なども出ませんから、日本企業よりも待遇が悪くなることがあります。成果を出せばそれに見合った報酬が支払われるのですが、良くも悪くも結果次第だということです。
何もしないで高待遇を受けられるわけではありませんから、しっかりと会社に貢献することが求められます。給料だけを見たら高収入に思えるかもしれませんが、福利厚生などを含めると日本企業の方が良かったということが多々ありますね。
外資系で活躍できるタイプとは?
専門スキルを持っている人
外資系企業で求められるのは、キャリアの専門性です。つまり、特定の分野に精通したスペシャリストが求められるので、職人気質の人に向いているといえます。20代で経験した仕事を一生やっていくのが海外の特徴のようです。
また、30代以上になるとマネジメント能力も問われます。そして、単に管理ができるだけでなくて、実務能力も必要となります。なので、プレーヤーでありながらマネージャーも兼任する形なので、幅広い知識を持っていないといけません。
ですから、将来の明確なビジョンを持って、ステップアップする努力をし続ける人に向いている世界ですね。
固定観念に縛られない
国内企業から外資系に転職すると、色々なカルチャーショックを受けることがあります。日本では考えられないようなことが、毎日のように起きるでしょう。様々な国籍の人間がいますから、失礼な言動をする人などもいると思います。
そういった時にでも、今までの常識に捉われずに、新しい慣習に対応する能力が求められるわけです。文化の違いを受け入れられるほどの、心の余裕があることが望ましいですね。
上司との関係性を作れる
先述の通り、自分が出世できるかどうかは上司の判断にかかっています。なので、日頃から根回しをしておいて、気に入られる必要がありますね。仕事の後や休日などに一緒に遊んだり、プライベートの付き合いをすることも大切でしょう。
こういったことを面倒がっていては、外資系でステップアップするのは難しいと思います。仕事で結果を出すことはもちろんですが、人間関係の重要性も高いことを覚えておくようにしてください。
自己責任で考えられる
何かあった時に外部に責任を押し付ける人は、外資系で働くのは向いていません。外資系に入ったのなら、サラリーマンというよりは個人事業主という感覚を持つべきです。だから、出世するのもリストラされるのも、すべて自分の責任ということになります。
こういう感覚で仕事をしている人は、順調にキャリアアップすることができるはずです。業績次第では数千万円の年俸を手に入れることもできるので、プロ意識を持って仕事をすることが求められますね。
また、日頃からスキルを身に付けておけば、リストラされてしまっても転職に困ることはありません。自分のスキルは一生の武器になりますから、しっかりと身に付けられるようにしてください。
以上のように、外資系企業で働くのは、簡単なことではありません。なので、憧れや興味本位だけで転職をすると、痛い目にあうことになります。外資系を志望するのであれば、しっかりと考えてから決断してくださいね。
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