転職の面接で不採用になる理由とは?

転職の面接で不採用になる理由とは?

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転職活動において、面接まで進んだとしても落とされてしまうことがあります。転職のマニュアル本などを読んで、その通りに受け答えをしたとしても不採用になることはザラですね。そして、不採用になったとしても、その理由を教えてもらえないことが多いです。

 

なので、何が原因なのかが分からず、その後も面接で落ち続けてしまうことがあります。そういったことを防ぐためにも、面接で不採用になる原因の典型例を知っておきましょう。

 

ここでは、面接で不採用になる理由を紹介します。

 

最低限のビジネスマナーをわきまえていない

 

面接で素の自分を出すのは悪くないですが、社会人としてのマナーは守るようにしてください。仕事をするうえでマナーができていないと、会社のブランドに傷をつけることになります。なので、常識を疑われるような言動は、避けるようにしましょう。

 

たとえば、前の会社の愚痴を言ったり、汚い言葉遣いをするのは御法度です。面接官の中には、雑談などをしながらビジネスマナーをチェックする人もいます。なので、気を抜いたときに、非常識な態度にならないように気を付けてください。

 

⇒中途採用における面接のマナーとは?

 

 

明らかな準備不足

 

面接の前には、しっかりと準備をしておく必要があります。しっかりと企業研究をして、その会社の商品やサービスについて熟知しないといけません。ちょっと調べれば分かることを質問すると、印象が悪くなるので注意してください。

 

また、自分の軸を明確にして、志望動機や転職理由などを用意しておきましょう。ちゃんと準備をしておけば、予想外の質問が来たときにも対応することができます。すぐに答えられなければ、準備不足だと思われるので評価が下がります。

 

なので、自己分析をしたり、志望動機を整理したり、万全の態勢で面接へ挑むようにしましょう。自分が納得できるほどの準備をしていれば、本番で緊張することもありません。ちなみに、「知っておくべき面接における基礎知識」も、参考にしてみてください。

 

 

話の内容に一貫性が無い

 

転職理由と志望動機は、一貫している必要があります。「○○したい」という願望があって、それを達成するために転職をするということですね。あまり考えていない人は、ここに矛盾が生じてしまいます。

 

面接官にそこを突かれてしまうと、上手く返答ができなくなってしまいます。なので、適当に考えた志望動機だと思われてしまうわけです。なので、「自分が何をしたいのか」という軸を明確にして、説得力のある転職理由や志望動機を語るようにしてください。

 

 

応募の熱意が感じられない

 

面接の場では、志望動機を必ず聞かれます。「なぜ、この会社に応募したのか?」という理由ですね。そして、会社に入ってからやりたい仕事や将来のキャリアプランなどの質問もされます。こういった質問から、応募者のやる気や熱意を判断するわけです。

 

なので、自分のやる気を示す受け答えをしないといけません。間違った受け答えをしてしまうと、それだけで不採用の理由となるので注意してください。

 

具体的には、以下のようになります。

 

  • 会社の下調べをしていない
  • やりたい仕事の希望が無い
  • 夢を見すぎて非現実的な理想を掲げている

 

質問された時に即答できなければ、意欲の無い人間だと思われてしまいます。ですから、事前に下調べを行って、会社の商品やサービス、仕事内容や求められるスキルなどの情報を集めておきましょう。綿密な準備を行っているほど、意識の高い人間だと評価されます。

 

また、一方的に自分の気持ちを伝えるのではなく、面接官とのコミュニケーションを大切にしてください。会話がちゃんと成り立っていなければ、どんなアピールも意味がありません。なので、面接官との対話を意識しつつ、その会社に興味を持ったキッカケや、自分のキャリアビジョンなどを語るようにしましょう。

 

 

会話が成立しない

 

面接中の会話で、コミュニケーションが成立しない場合もあります。面接官の質問に明確に回答しなかったり、言葉遣いができていなかったり、社会人としての常識的な振る舞いができないと話になりません。

 

以下のような対応をしないように、しっかりと注意してください。

 

  • 目線を合わせない
  • キャッチボールができない
  • 質問に対して明確な返答ができない
  • 敬語ができない
  • 話が長い

 

とにかく、質問の意図を理解して、適切な回答をするのが最も大切です。質問されているのに、「特にありません」などと答えるのは最悪です。何かしらの回答をしないと、自分の意見が無くなってしまいます。なので、相手の話をちゃんと聞いて、コミュニケーションを図るのを意識してください。

 

 

無根拠な自信を持っている

 

自信を持って受け答えするのは大切ですが、何の根拠もなく大きな発言をする人は敬遠されます。キャリアが浅く目立った実績もないのに、「即戦力で活躍できます」と言っても説得力がありませんよね。

 

なので、自分のスキルをアピールするときには、必ず根拠を明示するようにしてください。営業職であれば具体的な売上額や獲得件数であったり、クリエイターなら成果物の提出などをしましょう。納得できる根拠を出せば、きちんと評価してもらえるはずです。

 

ただ、応募職種に関係ない実績をアピールしても意味が無いので、入社後の活躍を期待させるように関連した成果を見せる必要があります。自己PRが思いつかないのであれば、「自分のアピールポイントを見つけるコツ」を参考にしてみてください。

 

 

待遇面ばかりを気にする

 

転職をするにあたり、給与などの待遇面は重要な要素となります。しかし、面接で待遇の質問ばかりをすると、仕事に対する意欲の無い人間だと思われます。特に、希望する年収が高すぎると、採用は難しいですね。

 

会社は、自社にメリットのある人材を雇いたいと思っています。だからまず、自分自身が何を提供できるのかを伝えないといけません。

 

なので、以下のような考えの人は注意してください。

 

  • 残業や休日出勤を拒否する
  • 一方的な年収アップの主張をする
  • 受け身の態勢でスキルアップできると思っている

 

一次面接においては、待遇面の質問はしない方が良いですね。最終面接まで進めば、嫌でも待遇の交渉をしないといけません。なので、自分の強みをアピールすることに徹して、待遇については最後に話すようにしましょう。

 

また、年収に関しては、2〜3割は下がると考えてください。どこも不景気ですから、転職早々から高い年収を払うのは稀です。しかし、実績をちゃんと出していけば、後から報酬は付いてきます。なので、最初から高望みはしないようにしましょう。

 

もしも、年収アップを望むのであれば、それなりの根拠が必要となります。「なぜその金額をもらう価値があるのか」を明確に説明しないと、初年度から年収アップは難しいです。なので、ちゃんとした根拠が出せないなら、年収アップの交渉は控えるようにしてください。

 

 

前の会社の悪口を言う

 

転職をするということは、前の会社に何かしらの不満を持っていたということです。しかし、面接のときに前の会社の悪口を言ってしまうと、ネガティブな印象しか与えません。また、会社の将来性が見えないなどの理由も避けた方が良いです。

 

面接では、自分のスキルや入社の意欲などを伝えるものです。だから、マイナスになるようなことは、言わないようにしましょう。

 

特に、環境に対して不満を述べる人は、入社してもすぐに辞めるだろうと思われます。環境が合わなかったとしても、自分の努力で改善するくらいの気持ちを持たないといけません。ですので、不満についてではなくて、過去の有益な経験などの話をするようにしてください。

 

 

やりたい仕事が狭い

 

面接では自分の希望を伝えますが、その時にやりたいと思っている仕事が狭すぎると、評価を下げる可能性があります。それだと、応用力の低い人間だと思われてしまいますし、適合する職種が無いかもしれません。

 

スキルが高いなら話し合って折り合いをつけるものですが、人並み程度のスキルであれば不採用になる可能性が高いですね。なので、幅広く対応するという気持ちを持つようにしましょう。

 

 

離職期間が長すぎる

 

会社を辞めてから転職活動をする場合、なかなか次の職場が決まらないことがあります。そうすると、離職期間が長くなっていくので、面接での評価も下がってしまいがちです。なぜなら、色々な会社で落とされている人は、何か問題があると思われるからです。なので、必要なスキルを満たしていても、選考が慎重になってしまいます。

 

そうならないためには、離職期間が長引いた理由を説明できるようにしましょう。「空白期間があると転職に不利なのか?」で説明したように、「資格の勉強をしていた」「慎重に求人を探していた」などの納得できる理由があれば問題ありません。

 

半年以上の空白があると突っ込まれやすいですから、いつでも説明できるようにしておいてください。安全に転職をしたいのなら、出来るかぎり在職中に転職活動を行った方が良いですね。

 

 

 

以上のように、面接で不採用になってしまう人は、何かしらの理由があります。なので、自分に当てはまる項目が無いか確認して、しっかりと対策を行うようにしてください。「面接の質問における傾向と対策」を参考にすると良いでしょう。


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