面接時の質問の裏側にある意図をくみ取るには?
ツイート面接のときには、採用担当から色々な質問がされます。何気ない質問の中にも、ちゃんと意図があるんです。なので、「その質問によって何が知りたいのか?」ということを考えなければ、面接官の心に響く返答が出来ないということですね。
的外れな回答をしてしまうと、理解力の無い人間だと思われます。なので、面接官の意図をちゃんと理解して、的確な回答ができるようにしないといけません。
ここでは、質問の裏側に隠された意図を解説していきます。面接を突破するためにも、必ず覚えておくようにしましょう。
最初と最後にありがちな質問
自己紹介をお願いします
面接では、最初に自己紹介を求められることが多いです。この目的は、これから深く掘り下げていく内容を探すためと、自分の経歴を簡潔にまとめられるかを確かめるためです。なので、簡単な自分の経歴や志望動機などを、3分以内にまとめて話す練習をしておきましょう。
面接の冒頭の部分ですから、第一印象を決定する重要な要素です。なので、分かりやすく簡潔に、そして元気良く伝えられるようにしてください。
場所が分かりにくくなかったですか?
この質問は、面接官が最初のとっかかりとして使うことが多いです。応募者の緊張をほぐして、上手く会話が出来るようにするためのものです。なので、特に意味がないと思われがちですね。しかし、ここで油断してはいけません。自分のコミュニケーション能力を示すためにも、「大丈夫です」などと一言で終わらせないようにしましょう。
模範的な解答としては、「いえ、数日前に下調べしておいたので、迷うことなく来ることが出来ました」などと答えるのが良いですね。この場合だと、事前の準備をしていることをアピールできるので、計画性のある人間だと評価されることになります。
このように、何も考えずに回答するのではなく、自分の評価につながるように意識するようにしてください。これは、ものすごく大切なことですよ。
今日は、どうやっていらっしゃったんですか?
これも、最初の導入として使われる質問ですね。どんな通勤手段を使っているのかを把握する目的があって、無理なく通勤できるかを確認する意味があります。なので、ちゃんと通えるということをアピールできるようにしてください。
「○○線を利用するので、自宅から1時間弱で来れます。」といったように、通勤時間なども具体的に伝えればポイントが高いですね。すぐに答えられるように、通勤ルートを整理するようにしてください。
今日は仕事を休んだのですか?
在職中の転職の場合、必ず聞かれると言っていい質問です。応募先企業によっては、時間の都合をつけてくれて勤務終了後に面接をしてくれる場合があります。しかし、それが出来ない場合もありますね。
そういった場合に、どうやって面接の時間を捻出したのかを確認する目的で質問されます。ここで、「仕事を抜けてきました」などと回答すると、責任感の無い人間だという評価をされてしまいがちです。
面接官の心象を悪くしてしまうと、採用が遠のいてしまいます。なので、出来るかぎりイメージを崩さない返答を心がけないといけません。解答例としては、「有給休暇を利用してきました」などと伝えるのがベターですね。
最後に言いたいことはありますか?
これは、定番の質問ですね。面接の最後に、確認の意味で聞かれます。また、最後の自己アピールの場面でもあります。質問の内容から本人のやる気を確認されることもありますから、何かしらの質問をしましょう。
ただし、無理やりに質問を捻出して、どうでも良いことを聞いてしまうと面接官の印象が悪くなってしまいます。何も考えていない人間だと思われてしまうので、よく考えてから質問するようにしてください。詳しくは、「面接でしてはいけない質問とは?」を参考にしましょう。
志望動機に関する質問
なぜ当社に応募したのですか?
ここは、採用担当者が最も聞きたい質問となります。ここで、「御社が求人募集をしていたからです」などと答えてしまったら、採用されることは難しいでしょう。採用担当が知りたいのは、「他の同業他社があるなかで、なぜ当社なのか?」ということですね。
なので、その理由を出来るかぎり、具体的に答えられるようにしてください。その会社の商品に興味を持ったり、職場の雰囲気が合うと思ったり、自分のスキルを活かせると思ったりと、人によって色々な理由があるはずです。
それを具体的に答えることが重要ですね。「他の会社でも良いんじゃないの?」と思われないように、その応募先に応じた理由を伝えるようにしてください。
当社に入って何がしたいのですか?
この質問では、志望動機や転職理由、将来のキャリアビジョンなどを総合的に問われています。なので、その仕事がしたい理由や将来的に目指すポジション、スキルが足りない場合の対処法などを具体的に話すようにしましょう。
一連の会話の流れの中で、一貫した主張ができるかがポイントとなります。矛盾点が無いように、話を繋げていくようにしましょう。
転職を決意した理由は何ですか?
「一体、何のために転職をするのか?」ということを、聞くための質問です。この理由が短絡的で計画性の無いものだとしたら、責任感の無い人間だと思われてしまいます。また、すぐに辞める人間だという疑惑を持たれるので、採用はかなり難しくなるでしょう。
最も効果的な理由としては、キャリアアップによるものです。自分自身がさらなる高みを目指すために、転職をするということですね。こういった説明をすることが出来れば、模範的な解答になるはずです。
しかし、単にキャリアアップというだけではいけません。実際、転職をしなくても、元の会社でもキャリアアップは可能だからです。なので、前の会社にはなかった応募先の強みに触れて、それを介してステップアップしたいと説明するのがベストですね。
しっかりと、企業研究をして応募先の特徴を知るようにしてください。
何を基準に企業を選びましたか?
応募先企業の志望動機ではなく、どういった価値観で企業を絞り込んだのかを聞くための質問です。その人自身の根幹となる考え方が分かるので、こういった質問をする面接官は非常に多いですね。
「自己成長に繋げたい」や「社会貢献がしたい」などの抽象的な概念ではなく、「どのような成長を望むのか」や「どのように社会貢献がしたいのか」などのように具体的に話す必要があるでしょう。
ここで曖昧な回答すると、何も考えていないと思われてしまいます。だから、自分の中での基準を明確にして、すぐに話せるように準備しておいてください。
他に志望している業界はありますか?
先述の企業選びの基準に関連して、他に志望している業界について質問されます。これを聞くことによって、その人の軸がブレていないのかを探ろうとしているわけです。または、広い視野で物事を考えられているかどうかが分かります。
たとえば、「最新のWEBデザインを身に付けたい」と言っていたのに、他に建築業界を志望していたのなら矛盾が生じますよね。これだと、話の一貫性が無くなってしまうので、信用できない人だと思われてしまいます。
また、「顧客との対話力を高めて、手厚いサポートがしたい」という軸があるなら、コンサルやSE、ITなど、色々な業界が当てはまるでしょう。なので、企業選びの軸の質問とセットで考えるようにしてください。
当社がこれから力を入れるべき分野はどこでしょうか?
企業に対するアドバイスを求めることで、ビジネスセンスや洞察力を調べるための質問です。企業の商品やサービスについて熟知していないと、的確な返答をすることができません。なので、事前に企業研究をじっくりと行いましょう。
ただ、ここで問われているのは正しい返答ではありません。その返答に至るまでのプロセスが重要となります。だから、「なぜそう思うのか?」という理由を話せるようにしてください。論理的に伝えることができれば、それだけで高い評価を得ることができるはずです。
自己PRに関する質問
今まで経験した業務について教えてください
過去の職歴については、職務経歴書に書いてありますよね。それでも質問されるということは、経歴を語るだけでなく、何を心掛けて仕事をしてきて、どのように苦労を乗り越えてきたのかということが問われています。
つまり、自分なりに主体性を持って、仕事に取り組んできたかということです。なので、今までぶつかった壁や失敗の経験や、そこから学んだことなどを一連の流れとして説明できるようにしてください。
なので、原因の究明能力や問題の解決力などをアピールできるように、回答を考えておきましょう。問題を解決した具体的なエピソードなどがあれば、効果的にアピールできるはずです。
仕事をするうえでのこだわりはありますか?
自分の仕事に対する価値観を問われている質問です。仕事をするうえで、何にモチベーションを置いているのか、何を目指しているのか、どんな強みを持っているのかといったことを聞こうとしています。
こだわりが無い人は、受け身の態勢で仕事をしてきたと思われがちです。なので、責任のあるポジションを任せても、結果が出せないだろうと判断されてしまうので注意してください。
あなたの長所・短所は何ですか?
これは、応募先企業との適性を測るための質問ですね。業務スキルが高かったとしても、その組織に馴染むことが出来ないキャラクターだと結果を出すことが出来ません。なので、組織・チームに溶け込むことが出来る性格かどうかを見分ける必要があるわけです。
面接官は、あなたの言う長所・短所以外にも、受け答えなどをすべて総合してあなたのキャラクターを確認しています。なので、自分の人柄を的確に伝えることが出来るように、受け答えをしましょう。
また、明らかに客観性を欠いた長所・短所の話をすると、分析力の無い人間だと思われてしまいますから注意してくださいね。応募先の業務に活かせる長所を説明できれば、印象が良くなることは間違いありません。
何か続けていることはありますか?
自発的な行動意欲に関する質問です。行動力や計画性を見るために、こういった質問はよくされますね。長年続けている趣味などがあれば、継続力のある人間だということをアピールすることが出来ます。
特に、仕事に関連する自己啓発などがあればベストですね。「5年以上筋トレを続けているので、体が丈夫ですしハードな業務にも耐えられます」などという、アピールも効果的です。なるべく、仕事に直結できるモノを伝えるようにしましょう。
前職では顧客とどう付き合ってきましたか?
営業やコンサルタント職の場合に、よく聞かれる質問ですね。どのように顧客対応をしてきたのかが、問われている質問です。なので、顧客と信頼関係を築くことができたエピソードやトラブルを対処した時の話などをしましょう。
また、過去の失敗を元に、今後どのように顧客対応を行うかという改善案などを話すのも効果的です。面接官の心に響く切り口を考えてください。
あなたの強みは何でしょうか?
単刀直入に、自己PRを求めてくるパターンですね。ここでは、戦力を裏付ける具体的なアピールが求められています。「自分を採用するメリットはコレです!」と、明確に伝えることが必要となります。また、しっかりと自己分析ができているのかを確認する意味もあります。
なので、自分の経歴や実績を客観視して、何が得意なのかを見極めるようにしてください。そうすれば、自分の専門分野を知ることができますし、今後のキャリアの築き方も分かるはずです。
また、今までの経験やスキルをどのように活かして、転職後に活躍するのかを伝えなくてはいけません。そして、ライバルと差をつけるためにも、何が違うのかを明確にしましょう。あらかじめ自分のアピールできる武器を整理して、伝えることが出来るようにまとめておくことをおススメします。
人間性に関する質問
将来の夢は何ですか?
将来的に目指している夢を聞くことで、会社の方向性に合致しているかを確かめる質問です。素晴らしい能力を持っている人でも、会社と同じ方向を目指していないなら溝ができてしまいます。それだとすぐに辞められてしまうので、採用担当者としては困るわけですね。
なので、夢や価値観を会社と共有できる人かどうかが重要です。これは自分の志望動機にも繋がってくる部分ですから、キャリアプランなどを考えたうえで応募する必要があるでしょう。自分の夢に近づくための転職なので、長期的に考えるようにしてください。
他社の選考状況はどうですか?
面接の最終段階まで来ると、他社の選考状況について質問されることがあります。これを聞くことで、入社する意思があるかどうかを探っているわけです。また、他社でも評価されているかどうかを知ることで、能力の高さを確かめる意図もあります。
この質問をされた時は、内定の確率は非常に高いといえるでしょう。特に嘘をつく必要はありませんから、他に面接中や内定が出た企業があれば正直に伝えてください。どうしても欲しい人材だった場合、破格の条件を提示してくれるかもしれません。
あなたにとって仕事とは何ですか?
人は生活をするために働くわけですが、どういった考えで仕事をしているのかが重要です。将来のキャリアプランだったり、やりたいことであったり、何らかの目的意識があるのかどうかを確かめようとしています。
仕事への姿勢を示すことになるので、それなりの回答が必要となりますね。自分の考えや価値観を伝えることで、共感が得られるかどうかがキーポイントです。難しい言葉を使う必要はないので、心の中にある思いを伝えられるようにしてください。
最近、読んだ本は何ですか?
これは、読書の趣味を聞いているのではなく、日頃から学習意欲があるかを問う質問です。また、今どのような事に関心を持っているかなどを探る質問でもあります。なので、自己啓発系の本であったり、スキルアップ系の本を例に出して、学びになったことを説明しましょう。
周りからどんな人だと言われていましたか?
この質問は、自己分析力を問われている内容です。上司や同僚からの評価を、自分なりにちゃんと理解しているかが確認されます。答えるべきことは、周りからの評価と自分の認識についてです。そこにギャップが無いかどうかが大切なので、ちゃんと答えるようにしましょう。
以上のように、よくある質問とその意図を知っておくことで、スムーズな受け答えができるようになります。的確な回答が出来れば、採用担当者の目に留まるはずです。なので、こういった質問に関する理解を深めて、すぐに答えられるように準備をしておくことが必要ですね。
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