金銭感覚のズレで失敗!?金銭感覚の違いによるトラブルを避ける方法
2018/02/20
金遣いが荒くて、すぐにお金を使い果たしてしまう人がいますよね。それだけでは飽き足らず、キャッシングやローンなどで借金を繰り返すという人も少なくありません。
自分だけで解決できるのなら良いのですが、周りの人に迷惑をかけているのであれば早急に改善する必要があります。
- 彼氏・彼女と金銭感覚が合わない
- 子供の金遣いが荒い
- 夫や嫁が借金をしている
お金に関するトラブルは多いので、身の回りの人の金銭感覚がおかしいのなら、それを改善できるようにしましょう。
実は、金銭感覚は育った家庭環境で大部分が決まると言われています。
その人の昔からの習慣になっていて、それを改善するのは簡単ではないかもしれません。しかし、しっかりと手順を踏めば、正しい金銭感覚を身に付けることは可能です。
ここでは、狂った金銭感覚を直す方法を紹介するので、参考にしてください。
目次
金銭感覚は育った環境によって決まる
子供は、親を見て育ちます。なので、親の生活習慣や行動パターンなどが、そのまま子供に受け継がれるわけです。言葉遣いや礼儀作法だけでなく、金銭感覚も両親に似てしまいます。
たとえば、倹約家の家庭で育ったのであれば、無駄遣いをせずに質素な暮らしを好む子供になる可能性が高くなります。
一方、浪費家で旅行や外食などに頻繁に出かける家庭で育つと、お金の価値を軽く見てしまい無駄遣いを繰り返してしまうでしょう。
また、その家庭の裕福度によっても変わると思います。お金持ちで裕福な家庭なのであれば、お金に余裕があるので金銭感覚がズレてしまうかもしれません。お金に困っている家庭で育つと、過剰に節約をする子供に育つ可能性がありますね。
このように、周りの環境による影響が大きいので、本人に自覚がないままで金銭感覚が染みついてしまうことになります。だから、世間とかけ離れたお金の使い方をしている家庭で育つと、社会に出た時に戸惑ってしまうかもしれません。
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金銭感覚がズレている人の特徴について
外食が多すぎる
金銭感覚が出やすいのは、食事に関してだと思います。たとえば、一般的なサラリーマンだと、昼食に使うのは500~1,000円以下でしょう。なので、ランチで2,000円以上を簡単に使っている人は、周りから白い目で見られるかもしれません。
また、お酒が好きな人だと、飲み代がかさむことがありますよね。キャバクラなどで豪遊して、一晩で数十万円を使う人もいるので注意が必要です。
人を判断するときにも、食費にどれだけ使っているのかを見ると良いでしょう。
美容に対する意識が高い
特に、女性に多いと思いますが、毎月の美容代に相当な金額をつぎ込んでいる人がいますよね。美容院やエステ、洋服など、給料のほとんどを使っている人も珍しくありません。
彼女の美容代が高すぎるとして、心配している彼氏もいるはずです。女性にとって美容は大切なことですが、度が過ぎる場合には問題があります。
趣味に熱中している
これは男性にありがちですが、フィギュアやミニカーなどの収集、車やバイクなどを趣味にしていると、多額のお金が掛かってしまいます。普段は節約しているけども、趣味には際限なく使ってしまうという人は多いです。
何かに熱中していると周りが見えなくなるので、気が付かないうちに使いすぎていることがありますね。
基本的にタクシー移動
歩いて行ける距離であっても、すぐにタクシーを使う人がいますね。一回の利用が数百円かもしれませんが、それが重なると大きな金額になります。タクシーは快適なので、癖になると止められなくなるでしょう。
年間で考えると数万円以上になるので、頻繁にタクシーに乗るという人は気を付けるべきだと思います。
ギャンブル好き
ギャンブルにハマる人も、金銭感覚が狂うキッカケとなります。一度勝ってしまうと快感が忘れられなくなるので、止めることができません。負けたとしても後で取り返せると考えますから、歯止めが効かないということですね。
「今日は勝てるかもしれない」と思うことで、射幸心がかき立てられるようです。数百万円の借金を作る人もいますから、泥沼にハマる前に抜け出す必要があります。
借金に無抵抗
お金を借りることに抵抗が無くなると、どんどん借金が膨らむようになります。お金を使わないと落ち着かなくなるので、自分の身の丈以上に浪費してしまうわけですね。サラ金から始まって闇金にも手を出してしまい、破滅してしまう人も少なくありません。
自分の収入以上に浪費するのは、金銭感覚が完全に壊れている証拠です。なので、頻繁にキャッシングを利用するようになったら、要注意だと言えるでしょう。借金が少ないうちに、手を打たなくてはいけません。
金銭感覚の違いで人間関係が壊れることも
先ほどお伝えしたように、金銭感覚は育った環境で身に付くことが多いです。なので、人はそれぞれ生まれも育ちも違うわけですから、金銭感覚が微妙に異なっています。
だから、このギャップが原因で、人間関係が壊れることがあるので注意が必要ですね。特に、夫婦やカップルのケンカは、お金がらみであることが多いです。お互いに長い時間を過ごしている中で、お金の価値観が異なっているとストレスになります。
面白いことに、人は自分に無いものを持っている人を好きになる傾向にあります。だから、倹約家の人は浪費家の人を、浪費家の人は倹約家の人を好きになりやすいわけです。そうなると、当然ケンカの原因となってしまいますよね。
実際、夫婦の離婚原因の中に、お金に関する理由は上位にランクインしています。
第1位 | 性格が合わない |
---|---|
第2位 | 精神的虐待(モラハラ) |
第3位 | 異性関係(浮気・不倫) |
第4位 | DV(家庭内暴力) |
第5位 | 生活費を渡さない |
第6位 | 浪費が激しい |
第7位 | 親族とのトラブル |
第8位 | 性的不調和 |
第9位 | 家庭を顧みない |
第10位 | 同居に応じない |
また、借りたお金を返さないなど、お金にルーズな人もトラブルを起こす可能性が高いでしょう。
こんなことで問題になるのはバカバカしいので、金銭感覚がズレているのであれば早急に改善できるようにしてください。
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お金の価値観を変えれば金銭感覚は改善できる
大人になってから金銭感覚を修正するのは、かなり難しいと思うかもしれません。昔からの習慣ですから、無意識に使っている場合もありますからね。
しかし、お金に対する価値観を変えることで、ズレてしまった金銭感覚を直すことはできます。詳細な収支計算をしたり、将来的なプランを考えることで、お金の大切さを認識するわけですね。
他人の金銭感覚を直させることもできますから、よく話し合って根気よく改善していきましょう。
金銭感覚を直すための6つの方法
稼いだ金額の範囲で生活をする
自分の身の丈に合った生活をするには、収入の範囲をオーバーしないことが大切です。毎月の給料の金額の中で、すべてをやり繰りしてください。すると、家賃や光熱費などの固定費を差し引いて、自由に使える金額を計算しなくてはいけません。
なので、自然とお金に対する意識が変わってくるはずです。このように、お金の計算をする習慣が身に付くので、金銭感覚も改善されていくというわけですね。
金銭感覚がズレている人は、そもそもお金の計算をしていないのです。何も考えずに財布のお金を使っているために、いつの間にか無くなっているという状況になります。
計画的にお金を使えるように、自分の収入の範囲を守るようにしてください。
家計簿を付ける
これは定番の方法ですが、家計簿を付けることも有効です。自分が何にお金を使ったのかを記録すれば、どれだけ無駄遣いをしているのかが分かります。金遣いが荒い人は、何を買ったのかも覚えていないことがほとんどです。
だから、記録として残すことで、自分の金銭感覚を客観視することが大切ですね。毎日の家計簿をつけて、毎週チェックしてみてください。その週の無駄遣いを認識すれば、次からは散財をしないようになります。
手元にお金を残すためには、ゲーム感覚を持つということがおススメです。ゲームで高得点を狙うように、多くのお金を残すことを目的とするわけですね。毎月の目標額を決めておけば、節約に熱中することができるでしょう。
また、先月の記録を超えることを目標にしても良いでしょう。たとえば、先月は3万円の貯金をすることができたら、今月はそれ以上の貯金を目指すようにします。こういった意識を持つことで、少しずつ金銭感覚は正常化していくはずです。
最新を求めるのを止める
新作のバッグや最新のゲームソフトなど、新しいものが出るとすぐに飛びつく人がいます。特に、MacやiPhoneなどのアップル製品は、新作の発表があると行列ができたりしますよね。
こういった新しいもの好きの人は、無駄にお金を浪費してしまいがちです。新しいものは次々と発売されるのでキリがありませんし、値段も高額になってしまいます。
少し我慢すれば型落ちになって、値段は安くなるでしょう。あるいは、中古品なども出回るので、格安で手に入れることができるはずです。
発売直後に手を出すのは危険ですから、我慢をする癖をつけるようにしてください。
お金を稼ぐことの苦労を知る
お金を稼ぐことは、簡単ではありません。特に、今は不景気の時代なので、一生懸命に働いても多くは稼げないわけです。年収300万円時代とも言われていますから、お金を稼ぐことは難しいといえます。
「マイナビ」が行った調査によると、サラリーマンの時間給の平均は1,486円だったそうです。1日8時間働いても、11,888円しか稼げないわけですね。
試しに、自分の時間給を計算してみてください。多くの人が、1,500円以下になっていると思います。お金を稼ぐことの苦労が、身に染みてわかるでしょう。
そして、お金を使う時には、仕事をするときの苦労を思い出してみてください。3,000円のシャツを買う時に、「これを買うのに2時間も働かないといけないのか」と考えるわけです。
そうすれば、無駄遣いは止めようと思いますよね。仕事の苦労を考えれば、無駄遣いすることの痛みが分かるようになります。
将来の目標を決める
何かの目標があれば、人は頑張れるはずです。たとえば、「結婚資金のために100万円貯める」と考えると、貯金に対する意欲がわいてきますよね。なので、いつまでにいくらの貯金をするという目標を設定しましょう。
2年後に100万円を貯めるのであれば、年間で50万円、月間で約4万円の貯金が必要です。このように、最終的な目標を決めることで、それを逆算して毎月の貯金目標なども決めることができます。
すると、自由に使える金額も限られてきますよね。自分が使える金額の上限を設定することができるので、無駄遣いを減らせるわけです。
金銭感覚のズレも改善されるので、目標を持つということは大切ですね。
現金払いを徹底する
日常的にクレジットカードを使っていると、金銭感覚が狂ってしまいます。サインをするだけで買い物ができてしまうので、お金を使っているという意識が無くなるからですね。特に、ネットショップで買い物する人は、クレジットカードを多用する傾向にあります。
なので、現金払いを徹底することで、お金への意識を持つことが大切です。ネットで買い物する時には、代引きで買うようにしましょう。実際に財布からお金が出ていくのを見ると、勿体ないという意識が芽生えると思います。
また、電子マネーなども極力使わないようにして、現金主義で生活するようにしてください。
正しい金銭感覚を身に付けるのに役立つ本
誰も教えてくれないお金の話
25万部を突破したベストセラーで、節約術の本では日本で一番売れています。
住宅ローンや保険、貯金など、お金に関する全般的な知識が解説されていますね。社会人にとって必要なお金の知識が得られるので、的確なライフプランが立てられるようになるでしょう。
マンガ形式で書かれているので、本が嫌いな人でも楽しく読むことができますよ。金銭感覚の入門書としても、最適な本だと思います。
年収200万円からの貯金生活宣言
発行部数20万部を超えている、節約術のベストセラーです。「投資」「消費」「浪費」の違いを知ることによって、本当に必要なものにだけお金を使うことができるようになる方法が書かれています。
ちゃんと節約をすれば、年収200万円でも豊かな暮らしができることが分かって驚きましたね。無駄遣いや借金を繰り返している人には、必ず読んでもらいたい本だといえます。
どうしても貯金ができない人は、この本を読むとヒントが得られるでしょう。
以上、金銭感覚を身に付けるための秘訣を紹介しました。
金遣いが荒いことは、デメリットしかありません。若いうちは良いかもしれませんが、年を重ねていくと子供の養育費などでお金が掛かります。なので、経済的に困ることが無いように、正しい金銭感覚を身に付けるようにしてください。
photo credit: DSC_0022|Renaissance Festival|#1658 50