キャリアアップに必須な専門性と汎用性とは?

キャリアアップに必須な専門性と汎用性とは?

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書類選考や面接では、自分の持っているスキルをアピールしますよね。しかし、企業が求めるスキルには、2種類あるって知っていますか?これらの違いを理解しないままでいると、的確に自分をアピールすることができません。

 

なので、しっかりと自分の持っているスキルを整理して、状況に合わせてアピールできるように準備をしてください。上手く自分を魅せることができれば、他のライバルと大きく差を開けることができます。

 

ここでは、転職でアピールするべき2種類のスキルを紹介します。

 

企業が求めている2つのスキルとは?

 

最初に結論から言うと、企業は「専門性」と「汎用性」を求めています。この2つのスキルをバランス良く持っていることで、優秀な人材かどうかを判断します。

 

 

専門性

 

専門性とは、その業界に特化した専門的なスキルのことを指します。具体的には、資格や専門知識、経験や技術力などですね。ある特定の業界で長く仕事をしていれば、誰でも身に付けることができる能力だといえます。

 

中途採用においては、即戦力が重視されますから、専門性についてはかなり重要です。これは、書類選考を通過するために重要なスキルとなります。専門性が伴っていなければ書類選考で落とされる確率が高いので、自分の業界でのスキルは確実に身に付けておきましょう。

 

 

汎用性

 

汎用性とは、業界に関係なくどんな仕事の場面でも必要とされるスキルのことです。たとえば、コミュニケーション能力や論理的思考、仕事に対する熱意などですね。これは、生まれ持った素質であったり、自発的な努力によって身に付けることができます。

 

生まれてから今までの人生の中で培われたスキルですから、人としての魅力を左右する部分ですね。そして、面接を通過するために重要なスキルともいえます。自分の人柄を効果的にアピールすることで、採用担当者の心に訴えかけることができます。

 

 

以上の2種類のスキルが存在しています。それぞれの違いを理解しておいてください。自分の持っているスキルを明確にするには、自己分析をする必要があります。なので、「転職で勝つための自己分析」も参考にしてみてください。

 

 

専門性だけでは食べていけない

 

キャリアアップをするためには、専門性を磨かないといけないと思っている人が多いですよね。これは間違いではないのですが、専門性だけでは通用しないのが現実です。

 

たとえば、弁護士や税理士の資格を持っているのに、生活が苦しいという人は少なくありません。実際、年収200〜300万円の弁護士が増えているという話をよく聞きます。なので、専門性だけでは、社会で生き残っていくのは難しいということです。

 

高い専門スキルを持っていたとしても、それが10年後も通用するとは限りません。今では重宝されるスキルかもしれませんが、数年後には誰でも当たり前に習得している可能性だってあるわけです。そのため、専門性を追求するのであれば、将来性のあるものを選ぶべきですね。

 

 

市場価値の高い人間になるためには、専門性と汎用性のバランスが大切です。

 

社会で必要とされているのは人間力ですから、コミュニケーション能力や論理的思考、マネジメント能力が求められます。高いスキルを持っていたとしても、自分勝手で人間力が低い人に大きな仕事は任せられません。専門スキルだけでは限界が来ますから、人としての魅力を身に付ける努力が必要だといえるでしょう。

 

 

また、専門性とは言わないまでも、広く浅い知識を持っておいた方が良いと思います。

 

プログラミングの例を出すと、PHPのスキルしかない人だと、転職できる範囲は狭くなってしまいます。しかし、JavaScriptやHTMLなどの基礎知識を持っているだけで、選択肢は大きく広がるはずです。

 

浅い知識でも良いから幅広く知っているだけで、自分の価値を高めることができます。「これしかできない」となってしまうと、いつもリストラの危機に怯えることになるでしょう。なので、特定の分野の専門スキルを身に付けつつ、それに付随する浅い知識も身に付けるようにしてください。

 

 

スキルを身に付けるためには?

 

スキルの習得に関しては、日頃の仕事や日常生活の中で意識をすることが大切です。専門性においては、仕事で経験を積みながら覚えていく必要があります。また、自分の業界での専門資格があるなら、それを取得すればスキルアップにもつながりますね。なので、毎日の仕事の中で、経験値を貯めるようにしましょう。

 

 

そして、問題は汎用性についてです。これは、生活をする中で、意識的に取り組まないと身に付けることができません。特に、コミュニケーション能力や論理的思考に関しては、人と接する中で意識をして技術を磨くようにしましょう。

 

コミュニケーション能力は、相手の要望を察知して的確な回答が出来る能力のことです。なので、人と接するうえでも、相手が何を考えているのかをイメージしないといけません。そして、相手のニーズを満たす回答ができるように訓練する必要があります。

 

また、論理的思考に関しては、物事を筋道立てて考える能力のことです。なので、物事の全体像を理解したり、根拠となるデータを集めて説得力を持たせたり、頭の中での処理能力を高める必要があります。なので、毎日の生活の中で意識的に身に付けてください。

 

 

 

以上、転職活動に必要な2種類のスキルを紹介しました。これらのスキルを、意識的に身に付けることができるように努力してください。きっと、企業からも必要とされる人材になることができるはずです。


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