資格が多いと転職で有利なのか?

資格が多いと転職で有利なのか?

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資格マニアの人って、結構いますよね。自分の強みになると思って、色々な資格を取りまくっている人は多いかもしれません。実際、持っている資格が多いと転職で有利になるという噂もあります。でも、これって本当でしょうか?

 

履歴書に保有資格がズラッと並ぶと優秀な人のように見えますが、企業の採用担当からすると必ずしもそうではないようです。実は、持っていても評価されない資格が多いんです。

 

ここでは、転職活動における資格の重要性について紹介します。

 

どんな資格が有利なのか?

 

転職エージェントのキャリアアドバイザーから聞いた話ですが、持っている資格の数が多くても転職活動にはあまり影響しないようです。だから、履歴書に大量の資格を書いていたとしても、そこまで評価されることはありません。

 

では、どんな資格が有効なのかというと、実務において高いスキルを証明するものや応用が利くものですね。つまり、実務と直接的に関係する資格であれば、高く評価されるということです。なので、無関係な資格をいくら持っていても、評価されないというわけですね。

 

 

ただし、実際のところ、資格についてあまり考慮しない企業が多いでようです。あるデータによれば、転職サイトに掲載されている求人のうち、77%が資格の有無を問わないものとなっています。

 

一方、全体の85%は実務経験が必須となっています。なので、転職においては資格よりも経験が重視されるということですね。ですから、資格の勉強をするのであれば、しっかりとキャリアを積んだ方が転職では有利になります。

 

 

取るとすればどんな資格か?

 

ただ、業種によっては、資格を優遇するところもあるようです。たとえば、IT系や建設業界などがそうですね。こういった業界であれば、資格保有者を優遇してくれる可能性が高いので、余裕があれば取っておくと良いかもしれません。

 

IT系の資格
  • プロジェクトマネジメント
  • データーベース設計
  • ソフトウエア開発技術者
  • シスコ技術者認定

 

建設系の資格
  • 宅地取引主任者
  • 土地家屋調査士
  • 土地区画整理士

 

さらに、「自動車免許」はどんな業界でも必要になる可能性が高いので、持っておいた方が良いでしょう。

 

 

資格が原因で失敗する人の特徴

 

やりたい仕事ができなくなる

 

転職活動で有利になるだろうと、履歴書に持っている資格を羅列する人がいます。資格欄が空欄であるよりも、多く書いている方が有利になるような気がしますよね。しかし、これが逆効果になることがあるので注意しましょう。

 

たとえば、営業職を希望していたのに、簿記の資格を持っているために事務職に配属されたりすることがあるわけです。会社とすれば適材適所で人材を配置するのは当然ですから、自分の希望が叶うとは限りません。

 

先述の通り、無関係な資格を持っていても評価されませんし、意図しない方向へ評価されることだってあります。なので、希望する職種に関係ない資格を持っているなら、履歴書に書かない方が良いでしょう。

 

 

実務経験が無いと評価されない

 

資格によっては、実務経験を必須にしている企業が多いです。つまり、資格を持っていたとしても、2〜3年の実務経験が無ければ採用してくれないわけですね。未経験だと書類選考で落とされるので、面接へ進むことすらできません。頑張って資格の勉強している人は、こういった落とし穴があるので注意してください。

 

なので、自分が目指している業界が、どれくらいの経験を必要としているのかを事前に調べておきましょう。資格を取った後に気付いたのでは、今までの苦労が無駄になってしまいます。

 

最もベストな方法としては、実務経験を積みながら資格取得を目指すということです。たとえば、税理士事務所などでは、税理士の資格が無くても採用してくれるところが多くなっています。税務の仕事をしながら資格の勉強もできるので、一石二鳥の働き方だといえます。

 

ちゃんと業界のことを知ってから、資格の勉強をしてください。

 

 

資格を取ることが目的になる

 

資格の取得を目指す人の中には、実際の仕事内容をよく知らずに勉強を始めてしまう人がいます。その資格の名前だけでイメージを膨らませてしまって、具体的な業務について調べないわけですね。そして、資格を取得して仕事をし始めてから、頭の中の理想とかけ離れていたという場合があります。

 

または、業界のニーズが少なくなっているのに、その資格に固執してしまうということもありますね。こういった人たちは資格を取ることが目的となっていて、その先のことを考えていないわけです。「資格さえあれば何とかなるさ」と思い込んでいます。

 

資格というのは、手段であって目的ではありません。だから、資格を取ってから何をしたいのかを事前に考えるようにしてください。そうすれば、失敗するリスクを減らすことができるでしょう。

 

 

資格は多ければ良いわけじゃない

 

前述したように、資格をたくさん取得することで転職に有利になるわけではありません。むしろ、あまりに無関係な資格を取りすぎていると、計画性のない人間だと思われる可能性もあります。だから、自分の業務に関係する資格に絞って、履歴書に記載するようにしてください。

 

また、「漢字検定」や「英語検定」などは業務に直接関係しないですから、あまり意味が無いかもしれません。

 

資格の勉強をするのであれば、自分のやりたい業務に関係するものを選ぶようにしましょう。


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