英語力があると転職で有利?転職市場における英語の重要性を解説!

英語力があると転職で有利?転職市場における英語の重要性を解説!

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最近、ビジネスの世界では、語学力が必要だと言われていますよね。実際、社内の公用語を英語にする企業も増えてきましたし、TOEICの受験を義務化している会社も少なくありません。

 

海外に進出する日本企業も珍しくなくなっており、これから英語の重要性はますます上がっていくでしょう。特に、TOEICで高得点を取ると履歴書にも書くことができるので、キャリアアップのために英語の勉強をしている人は多いですね。

 

ここでは、英語のスキルが本当に転職に役立つのかを解説します。これから英語を身に付けようとしている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

英語力があると転職で有利?転職市場における英語の重要性を解説!

 

英語ができる人は転職の成功率も高くなっている

 

ここ数年、日本ではグローバル化が進んでおり、外資系企業が日本へ進出してきたリ、海外で事業展開する日本企業も多くなってきました。

 

海外市場は日本以上に伸びしろがありますから、楽天などは社内の公用語を英語にしています。外資系企業の日本支社でも、会議などすべて英語で行われますし、海外との提携企業との交渉や取引なども英語です。

 

なので、英語ができる人材は、どこの会社でも求められています。

 

 

こういった時代背景から、転職サイト「doda」が、『中途採用における英語力の実態調査』を行いました。それによると、TOEICのテストを受けている人は、そうでない人よりも1.23倍も転職成功率が高くなっています

 

 

女性の方が英語から得られるメリットは高い!

 

男女別にみてみると、女性の方が男性よりも高い結果となっていますね。これは、金融や貿易などの事務職、翻訳や通訳など、英語が必須となる職種に女性が多く採用されていることからのようです。

 

なので、英語によって得られるメリットは、女性の方が大きいといえるでしょう。女性の社会進出が大きく叫ばれていますが、まだまだ女性の地位は高いとは言えません。

 

ですから、英語をしっかりと勉強しておけば、女性でもキャリアアップに役立てられるといえますね。

 

 

英語力は30代に多く求められている

 

年齢別に見ると、20代・40代と比べて、30代の転職成功率が特に高くなっています。今の20代はグローバル化の時代に生きているので、学生の頃からTOEICを受けるのが当たり前になっている人が多いです。

 

しかし、30代の人が学生の頃だと、まだ英語の重要性が高くなっていなかったので、TOEICを受ける人が少数でした。そういった理由から、30代で英語ができる人は重宝されて、転職でも有利になっていることが予想されます。

 

40代以降だと英語力よりも実務経験が重視されますから、これから英語を学んでも大きなメリットは得られないかもしれません。

 

 

ただ、英語力を求める求人数は減少傾向にある

 

2008年から2011年までは、英語を求める求人は増加傾向にありました。しかし、それ以降は徐々に減少しています。

 

英語力があると転職で有利?転職市場における英語の重要性を解説!

参照:doda

 

これは、景気回復によって全体の求人数が増加したことで、相対的に英語求人の割合が減ったことが原因の一つです。さらに、英語力よりも専門知識やマネジメント能力を求める求人が、増加傾向にあることも原因となっています。

 

実際のところ、英語力は入社後でも身に付けられますから、即戦力として専門性の高い人材を求める企業が多いようですね。あくまでも英語力は付加価値ですから、それ以外のスキルがないと話になりません。

 

特に、TOEICの点数は単なる数値ですから、生きた英語が話せることとは全く別物です。リーディングが得意だとしても、英会話は全く素人という人も少なくないですからね。

 

ですから、英語力があればすべて解決できるとは、思わないようにしましょう。

 

 

英語を活かせる職種について

 

英語が必須となる職種

 

通訳・翻訳

 

英語を使った仕事の定番としては、通訳や翻訳などの職種がありますね。英語が仕事になりますから、高いスキルが求められるわけです。ただ、英語だけでなく、国語力も高いレベルで必要になります。

 

英語と日本語を分かりやすく端的に言い換えるには、どちらか一方が優れていてもいけません。

 

 

外資系企業

 

外資系企業だと、本社とのやり取りはすべて英語になります。また、社内にも外国人が普通にいますし、上司がアメリカ人であることも少なくありません。ですから、日常的に英語を使って、コミュニケーションを行う必要があるわけです。

 

特に、医薬品業界は、その多くが外資系企業となっています。医療系の専門用語も英語で覚えておかなくてはいけませんし、高い英語力が要求されるといえるでしょう。

 

 

商社

 

海外企業との取引や交渉をする必要があるため、高い英語力が求められます。特に、交渉はニュアンスの違いが大きなミスになりますから、ビジネス用語などを英語で話す必要があるわけです。

 

一般の企業よりも英語の研修が多いですから、学ぶ機会はいくらでもあります。なので、入社してからも、向上心を持って英語を覚えなくてはいけません。

 

 

英語があると差別化できる職種

 

金融機関

 

日常的に海外のマーケットを相手にしますから、英語のスキルが求められる職種です。なので、英語のスキルがある人を優先的に採用する傾向にありますね。英語力に自信がある人であれば、一般の求職者よりも有利になることは間違いありません。

 

 

製造業

 

日本の製造業は世界一の技術力がありますから、積極的に海外へ進出しています。特に、エンジニアは設計に携わる重要な役割なので、取引先とのやり取りなどで英語が必要とされますね。

 

ここでミスをすると致命的ですから、しっかりと英語でコミュニケーションが取れないといけません。

 

 

メーカー

 

各種メーカーも、海外市場をターゲットとしています。自動車や家電業界などは、その傾向がありますね。海外支店を多く持つ日系企業もありますから、そういったところだと英語があると強みとなるでしょう。

 

 

小売・飲食業

 

小売店や飲食店などは、内需産業ですから英語は必要ないと思われるかもしれません。しかし、最近だと海外からの観光客も多いですから、外国語が話せる人材の需要が高くなっています。

 

特に、中国人観光客も非常に多いので、英語だけでなく中国語が堪能な人は転職で強いでしょう。

 

 

どれくらいの英語力が必要なのか?

 

企業が英語力を求めると言っても、そのレベルは千差万別です。実際、外資系企業でも、日常会話レベルで良い場合もあります。完全な英語が求められないことも多いですから、あまり神経質にならなくても良いでしょう。

 

なので、自分が志望する業界で、どれほどの英語力が求められるのかを知っておく必要がありますね。

 

  • 英語でビジネスの交渉が行える
  • 英語でビジネス書類を作成できる
  • 英語の文章を読むことができる

 

どのレベルが求められるかによって、勉強の仕方も変わってきます。

 

TOEICの点数でいうと、履歴書に書けるのは650点からです。これが最低ラインですから、まずはそれを目指すのが良いですね。

 

英語が必須の職種を志望するのであれば、860点以上、できれば900点以上は取っておいた方が良いでしょう。860点はTOEICのレベルで最高ランクですから、履歴書に書くだけで圧倒的なアピールになります。

 

ただ、スコアが通用するのは取得後2年くらいですから、毎年受験することをおススメしますね。定期的に勉強をしておかなければ、どんどん忘れてしまうので意味がありません。

 

 

英語よりも専門性が何よりも大切

 

確かに、英語力があると転職で有利になるのは間違いないでしょう。でも、そればかりに気を取られてはいけません。転職市場で本当に求められているのは、企業に貢献することができる人です。

 

なので、英語力以前に、キャリアの専門性が重要なわけですね。英語は入社後にも身に付けることができますから、それよりも実務スキルを重要視している企業は多いです。

 

ですから、今までのキャリアで学んだことや、これから自分が貢献できることを精一杯にアピールできるようにしましょう。そうやって自分の価値を伝えることができれば、転職に成功できる可能性は高くなります。

 

「英語を身に付けてから転職しよう」などと考えていては、貴重なチャンスを逃してしまうかもしれません。英語は単なる手段ですから、そこは勘違いしないようにしてください。

 

 

 

以上、転職と英語力について解説をしました。今後も日本のグローバル化は進むでしょうから、英語を勉強しておいて損はありません。転職においても有利になりますが、最も大切なのは専門スキルですから間違えないようにしてください。


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