面接の質問における傾向と対策について

面接の質問における傾向と対策について

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企業は面接において、応募者の本音を聞き出そうとします。そして、そこから自社に合う人物を選び出して、採用をするわけです。なので、質問の一つ一つにも意図があり、適切な受け答えをするかを見ています。

 

ですから、内定をもらうためには、面接でよく使われる質問の意味を理解して、正しい受け答えができるように準備をしないといけません。ですから、しっかりと事前に準備を行うようにしましょう。

 

ここでは、面接の現場で使われる質問や狙いなどを紹介します。

 

質問の基本的な目的とは?

 

面接で聞かれる質問は、色々な種類があります。しかし、大きく分けると、3種類の質問しかないんです。これはあまり知られていないことですが、基本的に面接官が知りたいのは3種類しかないので、それを色々な角度から聞こうとしてきます。

 

具体的には、「自己PR」と「志望動機」、「転職理由」の3つです。どんな質問であっても、根本的にはこの3つのどれかを探る内容となります。なので、何を聞かれても即答できるように、あらかじめ準備しておくようにしましょう。

 

  • 過去の実績を教えてください。
  • あなたの強みや弱みは何ですか。
  • これまでに失敗したことは何ですか。
  • ○○という状況になった時、あなたならどうしますか。

 

たとえば、上記の質問をされた時には、自己PRが聞きたいわけです。あなたが過去に行ってきたことや身に付けているスキルなどを、アピールできるようにしてください。

 

 

また、志望動機は転職理由とセットで答えることが多いです。

 

  • 今やりたい仕事は何ですか。
  • 将来的にどうなりたいですか。
  • 最近、注目したニュースはありますか。
  • 今勉強しているものはありますか。

 

これらの質問をされたら、自分のニーズを伝えて、志望動機と転職理由をリンクさせて答えるのが効果的です。

 

全ての質問は、「自己PR」と「志望動機」、「転職理由」のどれかに繋がるものですから、覚えておくようにしてください。

 

冒頭の自己紹介について

 

面接室に入って最初に行うのが、自己紹介ですね。これは、どこの企業の面接でも同じだと思ういます。でも、ここから応募者の評価は始まっているので、何も考えずに自己紹介をすると思わぬマイナス評価を受けることがあります。

 

採用担当者は、自己紹介において職歴や志望動機などを聞くことで、色々な情報を集めています。具体的には、以下のようなものですね。

 

  • 後から詳しく突っ込む情報を探す
  • 大まかなスキルを知りたい
  • 分かりやすく論理的に話せるかどうか

 

最初の自己紹介のときに、しどろもどろになって上手く話せないなら評価を下げてしまいます。なので、本番で上手く話すために、事前に練習を行ってください。自分の職歴から転職理由、スキルなどを分かりやすく話せるように、何度もトレーニングを行いましょう。

 

5〜10分程度で話せるようになれば、コンパクトにまとめられて聞きやすい情報だといえます。採用担当者も理解しやすいでしょうから、何度も練習してください。

 

企業研究について

 

面接へ行く前に、企業研究を行っているかどうかも重要なポイントです。採用担当者は、自社の製品やサービスについて質問することが多く、その返答によって応募者の熱意を計ろうとします。

 

担当者としては、自社に合った応募者を選びたいわけです。なので、以下のような点を重視して、面接を行っています。

 

  • 自社の製品・サービスに興味を持っているか
  • 自社の環境の中でスキルを発揮できるか
  • 自社の社風に合っているか

 

ですから、下調べを入念に行って、企業にふさわしい人物だとアピールしましょう。応募先企業ごとに特徴が異なりますから、それらをしっかりと調べておいて、どんな質問にも答えられるように準備をしてください。

 

自己PRについて

 

面接では、自己PRをする時間が必ずもうけられます。自分の強みなどをあらかじめ整理しておいて、ここでアピールするわけです。しかし、客観的な根拠のないアピールだと、何の説得力も持ちません。

 

なので、ちゃんと根拠のあるアピールができるように、心掛けるようにしてください。採用担当者が納得できるものでなければ、意味がありませんので注意しましょう。具体的には、以下のポイントを意識してください。

 

  • 数字や他社の評価などの客観的な視点で伝える
  • 自分の経験をエピソードとして表現する
  • 実績が無くても今後のポテンシャルを期待させる

 

これらを意識して、担当者が納得できるものかを考えましょう。過去に直面した問題点やその改善策、そして得られた結果など、多角的な視点から説得力のあるアピールを考えてください。しっかりと練り込んだ情報であれば、高い評価を得られるでしょう。

 

マッチング度について

 

先述したように、採用担当者は自社にマッチした人材を求めています。なので、どれだけ自社に合っているかを確かめるために、色々な質問をします。なので、企業のニーズに合致するような受け答えができるように、しっかりと準備を行ってください。

 

具体的に聞かれる質問は、以下のようになります。

 

  • どんな基準で会社を探しているか
  • 同業の中でなぜ自社を選んだのか
  • 入社後に何をしたいのか
  • 将来のキャリアプランはどうなのか

 

これは、事前に企業研究をどれだけしているかが鍵となります。応募企業の特徴に合わせて適切な受け答えをすれば、マッチング度を高めることが可能です。そして、自分の熱意を一生懸命に伝えることで、内定を勝ち取ることができるでしょう。

 

ネガティブな回答をする場合の対策

 

面接の質問の中には、どうしてもネガティブな回答になってしまうものがあります。たとえば、自分の経歴のマイナス部分への質問やスキルや知識が無くて前向きに答えられない質問などのことです。

 

こういった場合、ネガティブな回答だけで終わってしまうと、マイナス評価となってしまいます。なので、ネガティブな回答をしつつも、自分のアピールに繋がるように工夫をしないといけません。それができることで、面接官への印象も大きく異なります。

 

先述したように、質問に答えるときは、「自己PR」と「志望動機」、「転職理由」のどれかに繋がるようにします。ですので、上手く自分のアピールができるように、機転を利かせてください。

 

 

転職回数が多い

 

もしも、「転職回数が多いようだけど・・・」などと質問されたら、回答に困ってしまいますよね。でも、こういった場合の回答方法としては、以下のようなものが考えられます。

 

確かに、転職は多く経験してきました。しかし、だからこそ幅広い知識を備えておりますし、御社の業務にも応用できるものだと感じています。そして、転職理由に関しても外部的要因ばかりですので、御社に勤めるうえでは問題ないと考えております。

 

マイナス部分を、上手くアピールポイントに変えていますよね。自己PRに繋がるように回答できているので、これで評価が下がることは無いでしょう。

 

 

また、明確な将来のビジョンを持っているなら、以下のような回答も効果的です。

 

短期間で転職を繰り返しましたが、スキルを身に付けるためには必要なことでした。将来のキャリアプランのためには、意味のある転職だったと考えております。おかげでスキルアップに繋がりましたし、御社の業務においても貢献が可能です。

 

キャリアプランを考えているのであれば、模範的な解答と言えますね。具体的なプランを話せるのであれば、計画性の高さを示すことができます。

 

 

さらに、何か不満があって転職を繰り返した場合であっても、30歳未満の若い人であればマイナスにならないことがあります。なぜなら、過去よりも将来のポテンシャルが重視されるからですね。なので、自分の短所や長所を分かったうえで学ぶ姿勢があれば、ネガティブな回答でも問題ないことが多いです。

 

 

長い間、定職に就いていなかった

 

大学を卒業してから、フリーターなどを続けている人も多いようです。就職活動を失敗して、そのままフリーターとなってしまったりというのが理由ですね。面接でここを突かれると、返答に困ってしまうことがあります。

 

なので、模範的な解答しては、以下のようになります。

 

新卒で就職活動をしましたが、本当にやりたいことが見つからずアルバイトを続けていました。そして今回、ようやくやりたいことが見つかったので、中途採用で応募しました。アルバイト時代に培った○○のスキルがありますので、そういった経験も生かせると思います。

 

こういった回答の場合、自分がやりたいことと興味を持ったキッカケなどを説明しないといけません。納得できる理由や情熱を伝えて、将来性を期待してもらえるように工夫をしましょう。

 

 

スキルや知識がない部分への質問

 

「○○の業務は、対応できますか?」と聞かれても、自分にスキルが無かったら前向きな回答はできませんよね。嘘をついてしまうと、後で問題になってしまいます。こういった時には、以下のような回答が望ましいです。

 

現在は、できません。しかし、△△の経験はあるので、応用できるものだと思います。そして、新しいスキルを身に付けるために転職を決意したので、これから対応できるように努力するつもりです。

 

このように、転職理由と自己PRに繋げることで、将来を期待させる回答となりました。なので、ネガティブな回答をしても、その後でリカバリー出来るわけです。

 

とにかく大切なことは、「自己PR」と「志望動機」、「転職理由」へ上手く繋げることです。ですから、どんな質問にも対応できるように、シュミレーションを行っておきましょう。

 

 

 

以上のように、面接には色々な傾向があるので、それらを知って適切な対策ができるようにしてください。そうすることで、面接を通過できる可能性も高くなります。


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